blown in the wind

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カテゴリ:Photograph( 30 )


2004年 08月 03日

The Old Bus

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「今まで頑張ってきたんだから、もういいんじゃない?」
と、あなたは優しく言うけれど、
もう一度だけ、
小さな体を揺すらせて、
移りゆく車窓を見つめる君の笑顔を、
あの丘の向こうのシオノカオリを、
せめてもう一度だけ。

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by yuuki_takehara | 2004-08-03 04:16 | Photograph
2004年 05月 28日

The Man in the Dunes

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男を捉えるもの、
掌からこぼれ落ちていく砂、
それは拭いがたい現実の欠片。
男を捉えるもの、
掌から舞い上がる砂、
それは果てなき夢の結晶。

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by yuuki_takehara | 2004-05-28 03:21 | Photograph
2004年 05月 26日

ハナサクコロニ

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昔話のカニみたいに、
悲痛な面持ちで芽が出ることを祈った訳でもなく、
どんなに日照りが続こうが、
水をやることなんて一度もなかった、
それでも花咲く頃には、
あなたを迎えに行こうと思う、
そんな独りよがりの恋心を知ってか知らずか、
緑は弾けんばかりに濃さを増し、
気が付けば辺りはもうすぐ、
ハナサクコロ

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by yuuki_takehara | 2004-05-26 03:21 | Photograph
2004年 05月 20日

a stray camel

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迷える駱駝はどこへ行く
昨夜のうちに輝きを失い
この地に降りつもった無数の星屑は
風に蠢く砂丘へと姿を変えた
足下で燻るようなこの熱も
丘の向こうに見え隠れする蜃気楼も
星たちの儚き思い出なのかもしれない
そう呟くと
迷える駱駝はゆっくりと
星たちの運命を辿る

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by yuuki_takehara | 2004-05-20 02:08 | Photograph
2004年 05月 14日

クセダマ

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昔は、
「人生直球勝負だ!」
なんて息巻いてたんだが、
気が付けばベンチウォーマー、
タマに会社で出番があると思えば、
「お前はウチのカクシ球だな」
と、上司に虚仮にされ残務整理という名の敗戦処理、
タマにカミさんと会話があると思えば、
「肝っタマが小さいから出世しないのよ」
と、よりによって娘の結婚式でヤリダマに挙げられる、
分かってるよ、
お前達は、
俺が投げるボールは、
もう通用しないって、
そう言いたいんだろう?
確かに若い頃に比べれば明らかに球速も落ちたし、
底なしだったスタミナの底は、もうソコまで迫っているし、
ましてや漫画みたいな魔球なんてありゃしない、
それでも俺は投げ続けてやる、
ボロボロになろうが投げ続けてやる、
試合終了のその時まで、
タマシイ込めたそいつをよ、
ただひたすら投げ続けてやる、
俺のクセ球はよ、
簡単には打てないぜ!

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by yuuki_takehara | 2004-05-14 12:03 | Photograph
2004年 05月 10日

ヒトチガイ

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民衆から熱狂的な支持を得た革命家は、
5年後には独裁者となり新たな革命で命を落とす
タマシイノキュウサイを説く予言者は、
3年後には詐欺と脱税で起訴されこの世を呪う
あの日君と一生の愛を誓い合った僕は、
8年後には暗い台所で一人カップ麺をすする
5年後の民衆と、3年後の信者と、8年後の君は、
口々にこう呟く
人違いだったのだ、
と。

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by yuuki_takehara | 2004-05-10 16:21 | Photograph
2004年 05月 08日

Burn the map !

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どうせ読み方の分からない地図なんて
燃やしてしまった方が良い
行く先は変わらないのだから
安息と不安が同居する無数の巣箱も
息切れしそうなアスファルトの照り返しも
カラスが群がり無意味な点滅を繰り返す信号機も
俺には不要だ
例え寂しくとも
焼き尽くされた荒野を行く

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by yuuki_takehara | 2004-05-08 18:37 | Photograph
2004年 05月 03日

Jellyfish under moonlight

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迷い、
悲しみ、
苦しみ、
漂ひ、
流され、
洗われ、
打ち拉がれて、
ゆっくりと溶けていく、
今宵の俺は、
月夜の海月。

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by yuuki_takehara | 2004-05-03 01:58 | Photograph
2004年 04月 22日

The right eye is painful

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裏庭に咲き乱れる躑躅の花、
忙しなく無秩序に動き回る蟻の群れ、
昨日読んだクダラナイ小説の活字、
TVの向こう側の無数の血と涙、
歪んだ鏡の中で、
光の反射と屈折によって像を結ぶ己の顔、
いろんなモノを見すぎて、
右目が痛い

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by yuuki_takehara | 2004-04-22 18:47 | Photograph
2004年 04月 13日

In morning of departure

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旅立ちの朝に見上げる太陽の光は、
いつもより少しだけ目に染みる
旅立ちの朝に聴くラジオの音は、
いつもより少しだけ切なく響く
旅立ちの朝に歩く町並みの香りを、
いつもより胸一杯に吸い込み、
君は旅立つ
大丈夫、
帰って来るときには、
いつもと同じ笑顔が待っているから

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by yuuki_takehara | 2004-04-13 01:39 | Photograph